実は“新種”だった日本産サザエ 学名トゥルボ・サザエ、西宮市貝類館で標本展示

 日本産サザエの学名が先月、「Turbo sazae」(トゥルボ・サザエ)と命名されたことを受け、西宮市貝類館(同市西宮浜)が、発表論文に掲載された日本産サザエなど3点のサザエの標本を展示している。

 岡山大大学院環境生命科学研究科の福田宏准教授の調査で、中国産サザエと同じ種とみられていた日本産サザエが学術的に“新種”であることが判明。日豪の学会が発行する軟体動物学雑誌(電子版)に学名が掲載された。

 同大の発表によると、18世紀後半に英国の学者が中国産サザエを「Turbo cornutus」(トゥルボ・コーニュトゥス)と命名。19世紀に別の英国の学者が日本産サザエも同じ学名で呼んだことで、学者の間で“誤解”が広がったという。

 同館で展示されている日本産サザエの標本は、福田准教授の論文に掲載されたもの。中国産サザエも展示されており、違いが比較できる。

 同館によると、日本産は大きいとげが1列に並んでいるのに対し、中国産は小さなとげが2列で並んでいるという。同館に訪れた東京都文京区の東辻愛さん(35)は「身近なものにそんな秘密があったと知って驚いた」と話した。

 展示は8月ごろまで。入館料は高校生以上200円、小中学生100円。問い合わせは同館((電)0798・33・4888)。

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