雨の強さは「恐怖感じる」レベル 気象庁幹部も「見たことない値」

 九州地方で5日午後に降った大雨では、福岡県朝倉市で午後3時38分までの1時間に129・5ミリを観測した。これは、この地点の観測史上1位を更新したばかりか、7月としては全国歴代4位の記録的大雨。何度も繰り返し襲う猛烈な雨に気象庁の担当者は「これほど降るのは珍しい」と明かす。一方、大雨の要因となった「線状降水帯」は、ほぼ同じメカニズムで5日中に2度発生したが、予測は困難のようだ。

 九州で降った雨の強さは常識外れだった。数年に一度の局所的な雨がレーダーで解析された際に発表する「記録的短時間大雨情報」を気象庁は、午後1時半からの約7時間に福岡、佐賀、大分県内各地で相次いで15回発表。1時間110~120ミリ以上の雨が断続的に降ったとみられる。

 気象庁が公表している「雨の強さと降り方」によると、もっとも強いランクは「1時間80ミリ以上」の雨で「猛烈な雨」と定義。受けるイメージとしては「息苦しくなるような圧迫感。恐怖を感じる」。傘は全く役に立たなくなり、水しぶきで視界が悪く車の運転は危険とされる。

 1時間130ミリの雨はそれ以上だ。元気象庁予報課長の村中明さんは「その場で冷静に行動するのは難しい。普段から避難場所や避難にかかる時間を考え、備えるのが大事だ」と話す。

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