セアカゴケグモ、41都道府県で確認 22年前に大阪で初の発見 ヒアリと同じく強い繁殖力

 22年前に国内で初めて大阪で発見された特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」。海外では死亡例もあり“殺人グモ”と騒がれたが、今も生息域を着実に広げ、41都道府県で確認されるまでに至っている。「強い繁殖力」という特徴は、強毒の「ヒアリ」にも共通するが、専門家は生態に関する情報が乏しい現状を踏まえ、ヒアリについても冷静な対応が重要だと訴えている。(細田裕也)

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 豪州原産で、熱帯から亜熱帯を中心に生息するセアカゴケグモ。腹部背面の赤い模様が特徴で、「α-ラトロトキシン」という神経毒を持つメスの個体にかまれると、嘔吐(おうと)や発熱などの症状が出る場合がある。一方、ヒアリと異なり、攻撃性はないとされる。

 セアカゴケグモは、日本では平成7年秋、大阪府高石市で初めて発見。生態に関する情報のあやふやさを背景に、関西では毒グモ騒動が過熱した。

 注意を呼びかけるビラが各地で配布され、行政による駆除作業の様子は大々的に報道された。「毒性は比較的弱く重症には至らない」。同年12月、府が調査結果を発表すると、騒ぎは沈静化していった。

 死亡例もなく、人々の関心が冷めたセアカゴケグモだが、その後も生息域は拡大している。

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