世界遺産 宗像・沖ノ島 海人族の歴史に誇り “絶海の孤島”だけに複雑な思いも

 福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が9日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されることになった。遺産の核となる沖ノ島は厳しい入島制限に守られてきた沖合約60キロの“絶海の孤島”だけに、関係者には「歓迎」だけでは割り切れない思いも残る。

 登録された沖ノ島ではこれまでに、精巧な細工の金製指輪やペルシャのカットグラス碗(わん)片などが出土。約8万点が国宝に指定され、同県宗像市の本土にある宗像大社の神宝館で収蔵・展示されている。ただ、島自体に立ち入れないため、観光関係者の間では旅行会社が市へのツアーを組むか心配する声もある。

 世界遺産を目指す活動に長年取り組んできた宗像観光協会の小林正勝会長(57)は「商業的な考え方と入島制限という相容れない見解がある中で、登録推進のコンセンサスを得るのに時間がかかった」と振り返る。登録については「入島制限の禁忌が続いてきたから今日がある。海人族の歴史に誇りを持てる」と歓迎する。

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