羽生善治棋聖「思い出に残る対局」10連覇から一夜 棋聖戦

 産経新聞社主催の将棋タイトル戦「第88期棋聖戦五番勝負」を3勝1敗で制し、10連覇を達成した羽生善治棋聖(46)=王位・王座=が第4局から一夜明けた12日、対局の舞台となった新潟市西蒲区岩室温泉の「高志の宿 高島屋」で本紙のインタビューに応じ「高島屋さんでは数多くの対局をしてきたが、この場所でまた一つ自分にとって思い出に残る対局になった」と、本県での戦いを振り返った。

 10連覇の偉業について、羽生棋聖は「シリーズが終わったということでホッとしたところ。今朝の産経新聞(の記事)を見て実感がわいてきました」と喜びをかみしめるように話した。

 今シリーズでは急成長する関西の若手棋士の一人、斎藤慎太郎七段(24)と対決。20代の挑戦者は3期連続とあって、世代交代の波をはねのけるか、あるいは許してしまうのかといった点でも注目を集めた。

 しかし、将棋界を牽(けん)引(いん)してきた百戦錬磨の第一人者は「若い人(棋士)たちの感覚を取り入れている」。日頃の研究の成果の結果、開幕2連勝と幸先の良いスタートからの防衛で、今期も若手の挑戦を退けた。

 10連覇とともに棋聖最多タイの通算16期も達成。タイトル獲得も通算98期となり、前人未到の大記録「100期」にまた一歩前進した。「それ(通算100期)に向かって結果的にそうなればいいなと思います。自分らしい将棋を続けたい」と語った。(田中夕介)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ

    どう思う?

    「どう思う?」一覧