小林麻央さん「愛してる」残せた平穏死 「自宅が世界最高の特別室」であることの証明

 【ドクター和のニッポン臨終図巻】(12)小林麻央さん

 歌舞伎役者、市川海老蔵の妻で、フリーアナウンサーの小林麻央さんが亡くなって数週間がたちました。一部メディアは、最初の段階で麻央さんの乳がんを見逃した医者の「犯人捜し」をしているようですが、そんなことをして誰のためになるのでしょうか。医療はいつも不確実性の上に成り立っています。どんなに優秀な医者でもすべてのがんを早期に発見することは不可能です。また、もっと早くに発見できていたら治せたかもという仮定の話には意味がありません。

 一部メディアは、最初の段階で麻央さんの乳がんを見逃した医者の「犯人捜し」をしているようですが、そんなことをして誰のためになるのでしょうか。医療はいつも不確実性の上に成り立っています。どんなに優秀な医者でもすべてのがんを早期に発見することは不可能です。また、もっと早くに発見できていたら治せたかもという仮定の話には意味がありません。

 こうした評論は結果的に世の医療不信を増幅し、何よりも麻央さんを「運が悪かった人」「かわいそうな人」に貶(おとし)めるだけではないか。

 生前、麻央さん自身はこう言っていたではないですか。

 「人の死は、病気であるかにかかわらず、いつ訪れるかわかりません。例えば、私が今死んだら、人はどう思うでしょうか。『まだ34歳の若さで、可哀想に』『小さな子供を残して、可哀想に』でしょうか?? 私は、そんなふうに思われたくはありません。なぜなら、病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないからです」(昨年11月、英BBCに寄せた手記より)

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