長寿世界一クロサイの「ハナ」が推定51歳に 広島・市安佐動物公園

 広島市安佐動物公園(安佐北区)で長寿世界記録を更新中のクロサイ「ハナ」(雌)が推定51歳の誕生日を迎え、15日、来園者らの温かい祝福を受けた。アフリカで密猟の危機をくぐり抜け、子や孫、ひ孫、やしゃごまで含めると60頭以上に及ぶ。誕生日イベントでは、好物のリンゴを食べる元気な姿を披露。担当者も「もっと長生きして」と目を細めた。

 ■レジェンドの貫禄

 アフリカのケニア出身。体長は約3メートル、体重は約1・2トン。背中に、密猟に遭った際にできた銃創とみられる傷痕がある。野生育ちとしては国内唯一というクロサイだ。

 動物園にきたのは開園直前の昭和46年7月14日。動物園では角の大きさなどから年齢を推定し、この日を5歳の誕生日とした。

 動物園によると、これまでに10頭の子を出産。やしゃごも含めると子孫は60頭以上に及ぶ。大阪・天王寺動物園や東京・上野動物園など国内のほか海外でも子孫を増やしており、まさに「クロサイのレジェンド」(担当者)だ。

 ■“引退”後も元気

 平成11年に一般公開の表舞台からは“引退”し、普段は奥の施設で静かに暮らしているが、いまも頻繁に外に出ては、泥を浴びたり石で角を研いだりする元気な姿をみせている。

 クロサイの寿命は通常40歳程度とされる。ハナは昨年、それまでクロサイの長寿世界一とされていた、推定年齢49歳の米オハイオ州コロンバス動物園のクライド(雄)を超え、世界一に躍り出た。

 さすがに近年は、高齢のため歯が衰え硬いものが苦手となり、木の枝を取り除いた葉の部分など柔らかいものを好んで食べているというが、それ以外は「いたって元気」(担当者)という。

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