「野沢菜」を食べる長野県民が「長寿」で「いぶりがっこ」が好きな秋田県民が短命の「ワケ」

 では、長野県はどうか。県が2015年3月にまとめた報告書によると、記録の残る1920年代から、健康寿命が全国平均をはるかに上回る歴史がある。大正時代から昭和時代の初期に蔓延(まんえん)した乳児死亡率や結核死亡率が低かったのだ。

 長野県の食生活は自家栽培の主食や野菜、さなぎやイナゴ、川魚、鯉からヤギなどの動物性タンパク質、みそ・しょうゆ、豆腐など大豆といったさまざまな食材を食べていた。就学率も高く、そうした「栄養のある食材を食べる知識と工夫が功を奏した」(羽渕院長)という。

 さらに、戦後の復興期には、佐久市にある佐久総合病院による農村医療が、医師の若月俊一氏(1910-2006)年の指導のもとに始まり、演劇を使った健康教育などで県民に浸透した。また須坂(すざか)市を起源とした健康ボランティア「保健補導員」による、脳卒中予防ための食事の塩分調整指導や、冬季の室温調査などの取り組みも広がった。

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