長崎に草食恐竜の歯、35点発見 ティラノと同じ場所 多様な種類が生息か

 福井県立恐竜博物館と長崎市は18日、長崎半島西海岸に分布する白亜紀後期(約8100万年前)の地層「三ツ瀬層」から、二足歩行する草食恐竜の鳥脚類でハドロサウルスに近い種類の恐竜の歯の化石35点が見つかったと発表した。自然に抜け落ちた歯とみられ、同じ場所でティラノサウルス科の肉食恐竜の歯の化石などが見つかっていることから、さまざまな恐竜が生活するエリアだったことがうかがえるという。

 平成25年からの共同調査で発見。35点のうち34点は半径数メートルの狭い範囲で見つかり、26年にティラノサウルス科の大型恐竜の歯の化石が見つかった場所と同じとしている。

 歯の化石は最も大きいもので高さ1・7センチ、縦横それぞれ1センチ程度。かみ合わせの面に十文字やYの模様を持つ鳥脚類の特徴のほか、歯の表面に稜線(りょうせん)のような盛り上がりがある特有の形状を備えていた。

 ハドロサウルスの仲間の恐竜は、植物をかみつぶすために歯が密集し、歯が摩耗すると次の歯に置き換わる「デンタルバッテリー」という構造を持っている。化石はいずれもかみ合わせが摩耗しており、自然に抜け落ちた歯とみられる。

 恐竜博物館の柴田正輝主任研究員は「数多くのハドロサウルスの仲間の恐竜が暮らし、抜け落ちた歯が大量に見つかったと考えられる。多様な種類がいた可能性もあり、今後の調査は白亜紀後期の生態を解き明かすことにつながる」と話している。

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