零戦復元機 資金難で身動きとれず 日本に残したい…協力求め

 第二次大戦中の日本海軍の主力戦闘機で、日本人が所有する唯一の零式戦闘機(零戦)の復元機が、神戸市内の格納庫で行き場を失っている。資金不足で移動できず、受け入れ先も見つからないためだ。所有者で、ニュージーランドを拠点にビジネスを展開する石塚政秀さん(56)は「零戦は戦争の悲惨さとともに、平和の意義を伝えてくれる。国内にとどめ、多くの日本人にそれらを知ってもらいたい」として、資金援助を呼びかけている。

 零戦は昭和50年ごろ、南太平洋のパプアニューギニア・ラバウルで主翼と胴体が分断された状態で見つかり、残された設計図をもとに復元された。世界には同機を含め、飛行可能な零戦は4機しかないという。

 石塚さんは、「零戦が飛行する姿を多くの日本人に見てほしい」として平成22年に復元機を3億5千万円で購入。昨年1月には、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)から約70年ぶりに日本の空を飛んだ。登録先は米国だが、日本国内での受け入れ先を探している。今回は6月3~4日に千葉市で開催された航空レースでデモンストレーション飛行するために来日。デモ飛行後は神戸空港(神戸市中央区)に隣接するパイロット養成学校の格納庫で一時保管されていた。国内の空港を巡って、デモ飛行を行う意向だったが費用が不足。維持費も年間約3千万円かかるため受け入れ先の見通しも立っていない。

 石塚さんは、国内受け入れのためインターネット上で寄付を募るクラウドファンディングでの資金集めも検討している。問い合わせは、ゼロエンタープライズ・ジャパン(フリーダイヤル0120・185・581、平日の午前10時~午後6時)。

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