打ち上げ延期のH2A 第1段でヘリウム漏れか? 16日に打ち上げも

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、政府の準天頂衛星みちびき3号機を搭載したH2Aロケット35号機の打ち上げを延期した理由について会見し、第1段エンジン関連のバルブを開閉するためのヘリウムが漏れた可能性があると発表した。新たな打ち上げ日は17日以降となる見込み。

 三菱重工業によると、12日午前10時半ごろ、燃料の液体水素や液体酸素の配管を開閉するバルブを動かすヘリウムの圧力低下量を点検したところ、過去の機体の平均値と比べ1・65倍の高い低下量を示した。

 バルブはエンジンへの燃料供給や、エンジン内部の冷却のための配管などに使われている。圧力の低下量は基準値内だったが、そのまま打ち上げると漏れが増大してバルブを動かせなくなり、打ち上げが失敗する恐れがあると判断した。漏洩した場所は特定できていない。

 今後は発射地点にある機体から燃料をいったん排出し、組立棟に戻して原因の究明を進める。原因の特定や修復が迅速に進めば、16日に打ち上げる可能性もあるという。

 打上執行責任者を務める三菱重工業の二村幸基執行役員フェローは「衛星を正常に分離するのがわれわれの仕事。一点の疑義もないロケットに仕上げて打ち上げる」と話した。

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