天空の研究拠点 東京スカイツリーの意外な現場 記者が恐る恐る昇ってみると…

■温室効果ガスを監視

 地上から業務用エレベーターに乗り込み、まずは高さ250メートル地点へ。エレベーター内の表示は6階までは階数で、それ以上は高さをメートルで表示しているのが面白い。

 ここでは国立環境研究所が大気中の二酸化炭素などの温室効果ガスを観測中。屋外から管でタワー内の研究用設備に空気を取り込み、測定している。

 分かるのはガスの濃度だけではない。炭素の放射性同位体比を基に、二酸化炭素が植物の呼吸と化石燃料のどちらに由来するか判断できる。化石燃料の場合は天然ガスか石油かも推定できるという。分析結果から東京圏の二酸化炭素の量を排出源別に突き止めることを目指している。

 同研究所の寺尾有希夫主任研究員は「ツリーで高精度の観測を続け、温室効果ガスの削減対策の実効性を調べていきたい」と話す。

 こうしたデータを、日本が来年度に打ち上げる人工衛星「GOSAT-2」の観測データと組み合わせれば、温室効果ガスの状況の理解がさらに深まると期待されている。

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