老いや死…オトナの感覚を求める灘中入試問題「ういてこい」って?

 いずれにしろ、「ういてこい」は夏の季語なので、答えは「イ 夏、水に入れて遊ぶ子供のおもちゃ。」だ。

 「ういてこい」は、現代の子供の周りではなかなかお目にかかれない玩具だが、大西教頭は「小学生の語彙にないものでも勉強してほしいという考えから出題した」と話す。

■体験する言葉

 季語の勉強の難しさの1つは、旧暦と新暦のずれだ。例えば「枝豆」も「七夕」も、俳句では夏ではなく初秋の季語だ。

 それでも、戸外で遊び、実際の季節に触れている子供のほうが理解は早いだろう。

 例えばツバキは、春の季語だが、つぼみが花開くのを見て、「寒いのに鮮やかな花だなあ」と愛でた体験があればこそ「寒い冬に咲く花、でも漢字は木ヘンに春。春の季語だ」という理解の仕方はできる。

 わが家の場合、そもそも「ツバキって何?」。1月の入試直前、ツバキが咲く近所の庭を探して、「これがツバキ」と一緒に見に行くところから始めなくてはならなかった。

 こうして季語となるものを体感したり体験し、暦のずれがあるものは、あとから調整すればよい。

 灘中のこの俳句の問題から、体験して言葉を知ることが大切だと改めて考えた。

 「ういてこい」の場合、「ういてこい」そのものを知らなくても、「浮く」と「沈む」という言葉から正答を絞り込めそうだ。

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