第29回世界文化賞 各部門の選考理由

■シリン・ネシャット氏(絵画部門)

 「卓越した構成力と表現力を備えた映像作家。男女の性差、政治、宗教など人間生活のさまざまな矛盾をみつめ、作品化してきた。なかでも、イスラム社会の女性をモチーフにした写真作品は異彩を放っている」

(大原美術館館長・高階秀爾氏)

■エル・アナツイ氏(彫刻部門)

 「現代の消費社会を象徴する廃材を用いて迫力ある美しい作品を制作し、欧米の美術界に驚きを与え続けている。彫刻の枠に収まらない表現活動の多様性が魅力である」

(大原美術館館長・高階秀爾氏)

■ラファエル・モネオ氏(建築部門)

 「自身のスタイルを強調することなく、レンガや石などありふれた素材をうまく組み合わせて美しい建築物を造るところにすごみがある。デザインと環境の調和に力点を置いた、優れた建築家だ」

(建築評論家・馬場璋造氏)

■ユッスー・ンドゥール氏(音楽部門)

 「のびやかな歌声にギターやアフリカの楽器を織り交ぜるなど、欧米のポップスとエスニック音楽を融合させた発言力の強い音楽。セネガルの語り部の家系に生まれた歴史を背負う一方で、世界全体に目を向けたまなざしも持っている」

(作曲家・池辺晋一郎氏)

■ミハイル・バリシニコフ氏(演劇・映像部門)

 「ロマンチックかつ詩的な表現と、宙で静止しているかのようなジャンプが最大の魅力。若くしてバレエダンサーの頂点を極めた後も、一人芝居などに果敢に挑み、大勢のファンを魅了する姿は特筆すべきだ」

(映画評論家・渡辺祥子氏)

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