蔵前に「ICカードで参拝」の納骨堂 最新ITで墓参り

 550年の歴史を持つ東京・蔵前の満照山眞敬寺(まんしょうざん しんきょうじ)が、新たな挑戦を始めた。ICカードで参拝ができる納骨堂「蔵前陵苑」(東京都台東区)の運営を開始する。「外墓地に入れない次善の策としての納骨堂」ではなく、「ライフスタイルに寄り添った最善の選択肢としての納骨堂」を目指すという。

 ●最先端の墓参りを体験

 都営大江戸線・蔵前駅を降りて5分ほど歩くと、蔵前陵苑の建物が見えてくる。東日本大震災で傾いた本堂を解体し、「光に出遇う(であう)寺」のコンセプトで約1年半かけて造り上げた7階建てのビルだ。一見すると納骨堂とは分からないような、街並みに溶け込むモダンな外観で、入り口はまるでホテルやセレモニーホールの雰囲気がある。

 本堂、葬儀や法要に利用できるスペース、墓参室、ラウンジ、霊安室--と火葬場以外の必要な設備を全てそろえた。エレベーターやパウダールーム、更衣室、授乳室なども備え、車いすやベビーカーが通りやすいバリアフリー構造になっている。外光を取り入れ、錫(スズ)や銀の箔をふんだんに使った明るい印象の内装だ。

 2フロアが墓参室。機械による自動搬送式参拝システムの室内墓(納骨堂)で、ICカードをスッとかざすと、1分ほどで銘板(厨子)が呼び出される。ドアが開くと「○○家」や家紋がしっかりと刻まれたお墓が姿を現す。横にあるディスプレイには名前、没年月日、写真などが表示される(動画の登録も可能)。

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