「戌年」に向け伝統工芸品「犬張子」制作ピーク 東京・荒川区

 来年は「戌年」。伝統工芸品「犬張子(いぬはりこ)」の制作が、東京都荒川区でピークを迎えている。

 制作しているのは、同区西日暮里の田中作典さん(80)。田中さんは祖父が編み出した独自の手法を受け継ぐ3代目。この手法での犬張子作りは全国でも田中さんだけで、平成18年度の区指定無形文化財保持者に認定されている。

 犬張子は、子供が健やかに育つよう願って飾る江戸の郷土玩具。起源は平安時代に災いを取り除く道具として用いられた、こま犬の像にまでさかのぼるとされる。また、犬が動物の中でも安産であることから安産祈願や出産祝いの贈り物に用いられることも多い。

 「もう平常心で、気負うことなく淡々と作っていくだけ」と話す田中さん。

 犬張子は、来年1月10日まで、荒川ふるさと文化館「あらかわの伝統工芸ギャラリー」で公開している。

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