セーラー服型まで登場…戦後~平成の寝間着事情 「快眠」への思いは変わらず

【関西の議論】

 今や現代社会の重要なテーマになった「睡眠」。「快眠グッズ」や「よく眠れる寝具」などが頻繁に紹介されて人気を集める一方で、寝るときのスタイルも時代とともに大きな変遷を重ねてきた。かつてのネグリジェからパジャマへと主流は変わり、最近ではTシャツやスエットなど普段着のまま寝てしまう若者が増え、「寝間着と部屋着の境目が曖昧になった」と指摘する声もある。ついにはセーラー服型のパジャマまで登場し話題になるなか、戦後から平成にかけてのナイトウエア事情を探ってみた。(上岡由美)

 昭和30年代に着ふるしから「ネグリジェ」に

 今年4~9月に放送されたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」では、高度経済成長期の日本を舞台に大人も子供も浴衣(ゆかた)姿で就寝するシーンがある。衣料品メーカー「ワコール」(京都市南区)のパーソナルウェア商品営業部の西池紀子さんは「もともと日本にはネグリジェやパジャマを着る習慣はありませんでした。戦後、米国の文化が流入してきて日本人の西洋化が進み、その過程で入ってきたのでは…」と説明する。

 同社がナイトウエアの開発を始めたのは昭和32年から。翌年発行のカタログには「これ迄(まで)、寝室着といえば、着ふるしたものを利用する習慣がありましたが、人生の三分の一にあたるこの時間をもっと楽しむためにと最近、美しいネグリジェの需要が非常に多くなりました」と記されている。

次ページ当初はネグリジェの生産が盛んで、フリルやレースなどの装飾がついた…

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