新潟・山古志の「ポチ」 母は「マリと子犬の物語」のモデルに

 震災から13年たった昨年10月、豊さんの自宅近くにはマリをたたえる看板が設置され、お披露目の際にはポチも駆けつけた。看板には飼い犬の名前を自由に書き込むスペースも用意された。「人と犬のつながり方は飼い主が100人いれば100通りあり、それらの物語を象徴する一つがマリと子犬の話。看板を見に来てくれた人は、自分の飼っている犬や猫などとマリをオーバーラップして感じてくれていると思う」と豊さんは語る。

 看板は積雪で壊れるのを防ぐため、冬を迎える前に取り外されたが、今春には復活する。雪に覆われると見えなくなるものの、山古志では地滑りで崩落した道や断層の跡を今も確認できる。マリが守ったポチは「傷跡」の残る生まれ故郷で、元気に暮らしている。

 (太田泰、写真も)

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