岩手・陸前高田の野菜工場、台風被害で閉鎖…復興の後押し期待した地元に波紋

 東日本大震災の津波被害に遭った岩手県陸前高田市で、神奈川県の企業が整備した野菜工場が閉鎖した。国の補助金約4億円が投じられたが、企業側は「施設が台風で損壊し、復旧が困難」と説明。復興の後押しに期待していた地元に波紋が広がっている。

 閉鎖したのは野菜の水耕栽培などを手掛ける「グランパファーム」(神奈川県秦野市)。平成24年に「被災地で新しい農業を発信したい」と、経済産業省の補助金3億円で野菜を作るドーム形の施設8棟を整備。26年には農林水産省の補助金約1億円で4棟を増設。施設は直径約30メートル、高さ約6メートルで、1日3千株以上のレタスを出荷していた。

 しかし、29年10月の台風21号による停電で、ドームに空気を送る設備が故障。全てのドームが強風で破損した。中野晴彦社長は「復旧には1億円かかる。修理の補助金が出ないと言われ、どうしようもない」とし、閉鎖を決定。24人の従業員は解雇となった。

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