「あいつらの会社は何でつぶれない」 あえて逆張り…自虐&本音満載フリーペーパー

 「一番の狙いは店に足を運んでもらい、店主と直に触れ合ってもらうこと。ネットでの発信が一般的な現代だが、情報を一方通行にしたくなかった」と山口さんは話す。

 あえてコピーにこだわり

 有志が集まり、フリーペーパーづくりが始まった。だが、誰も経験がなくノウハウはない。「普通につくっても面白くない。とにかく目を引くものをつくろう」。そこで商品や店の宣伝はあと回しにし、キャッチコピーにこだわることにした。

 「指たて百回は余裕、鋼の整体術師」。これはマッサージに必要な「指の強さ」をPRした整体院のコピー。業務とは無関係の事業主のPRも考えた。ある保険代理店は、辛い食べ物が大好物で食べた翌日はお尻の穴が痛むとの自己紹介とともに「バックファイヤー」とのキャッチフレーズを。「いかつい顔して恋のキューピッド」というのは掛け軸の修復店だ。

 商工会の内部からは「ふざけすぎ」「やめた方がええんちゃう」と非難もあったが、それでも押し通し、企画から約2年後の平成27年に「ちょっとペッパー創刊号」という名で発刊。地域のコンビニや銀行に置いてもらうと、すぐに反響があった。

 「見たで。めっちゃおもろいやん」「店長そんな一面があったんや」-。常連客とも会話が弾むようになった。「次のやつ(フリーペーパー)はいつ持ってきてくれるん?」という店主もおり、話題作りは成功。店からは「顧客との繋がりの重要性を再認識した」との声が聞かれた。

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