用語削減、歴史は見送り 生物は重要用語約500語と明記

 「坂本龍馬」を教える意義などをめぐり国民的議論が起きていた歴史用語について、文部科学省は削減しない方針を明確にした。生物や歴史の教科書で扱う用語が多く暗記科目になっているとの懸念が専門家から出されていたが、高校学習指導要領改定案では生物の重要用語数を500~600程度と明記した一方、歴史は賛否があるとして用語数の目安を示さなかった。

 高校の歴史用語に関しては、高校や大学の教員らでつくる民間団体が、暗記よりも思考力育成を目指そうと日本史と世界史の用語を現行のほぼ半数の各1600語程度に減らす精選案を昨年11月に公表。「軍による強制連行」の誤解を与えかねない「従軍慰安婦」や存否などで論争のある「南京大虐殺」が含まれ、波紋を広げた。龍馬や「吉田松陰」「楠木正成」など人気の高い歴史上の人物の名前が大幅に削除されたことから、龍馬ファンらが反発するなど賛否を呼んでいた。

 一方、生物は日本学術会議が昨年9月、主要教科書で2千語超が重要とされ暗記科目と誤解されているとして、512語を「学習すべき用語」とする報告を公表。今回の改定案では「主要な概念を理解させる指導で重点を置く用語」として語数を示したが、具体的な用語は選定していない。

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