日本から花見が消える? 桜の木食い荒らす外来カミキリが激増 専門家が警告、駆除には「切り倒すしかない」

 今週末から各地で桜の開花が予想されているが、花見に深刻な危機が訪れようとしている。桜の木の幹を内部から食い荒らす特定外来生物が全国で繁殖している恐れがあるというのだ。外来種駆除の第一人者で、黒のレザージャケットにサングラス姿でも知られる国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇(ごか)公一室長は「このままでは日本から桜がなくなっても不思議ではない」と警鐘を鳴らす。

 日本国内での拡大が危惧されているのは、中国・モンゴルなどに分布している「クビアカツヤカミキリ」。成虫は体長2・5~4センチ程度で、幼虫が桜やスモモなどバラ科の木の幹を食い荒らし、最悪の場合、枯らしてしまうという。

 被害が表面化したのが埼玉県草加市だ。同市内の葛西用水は「草加さくら祭り」が開催され、県外からも多くの花見客が訪れる桜の名所だが、クビアカツヤカミキリが2013年に初めて確認されて以降、これまでに周辺の桜の木約450本のうち20本を切り倒した。

 「この辺の人はみんな毎年桜が咲くのを楽しみにしている。桜がなくなるのはいや」と近くに住む住む楢原明美さん(66)は話す。

 環境省は1月15日にクビアカツヤカミキリを特定外来生物に指定したが、前出の五箇氏は「このままでは繁殖を止めることはできない」と指摘する。

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