血液1滴で13種類を診断 「早期がん発見」最前線ルポ

 【ここまで進んでいる!早期がん発見最前線】

 国内では2人に1人ががんになるといわれ、年間37万人以上の命ががんで奪われている。多くのがんは、医学の進歩で早期に発見できれば治すことが可能だ。問題はどうやって発見するか。「早期がん発見」の最前線を5回にわたってルポする。

 いま、人間ドックのCT(コンピューター断層撮影)などの画像診断では、がんの種類によって早期発見することが可能だ。だが、検査を受けている人は多くはない。

 また、人間ドックのオプションで、血液検査で腫瘍の有無を調べる腫瘍マーカー検査を受けたとしても、前立腺がんのPSA(前立腺特異抗原)以外は、進行がんのときに数値が上がるため、早期がん発見にはあまり役立たないといわれる。

 もっと簡単に早期がんの有無がわかるようにならないものか-。血液を使った新たな検査方法の開発が進んでいる。

 「13種類のがんと認知症について、1滴のわずかな血液量で、早期診断ができる試薬とシステムを開発しました。現在、体外診断薬としての申請の手続きに着手しているところで、なるべく早い段階で実用化できればと思っています」

 こう話すのは、国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野の医学博士、落谷(おちや)孝広・分野長。

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