隆盛極める出会い系アプリは現代の“お見合いおばさん”

“お見合いおばさん”の役割果たす出会い系アプリ(撮影/アフロ)

“お見合いおばさん”の役割果たす出会い系アプリ(撮影/アフロ)

 清濁を併せ呑んで隆盛を極めるマッチングアプリ。その背景には、かつては当たり前だった交際と結婚方法の衰退がある。大正大学心理社会学部准教授の田中俊之さんが指摘する。

 「そもそも日本では、職場などのコミュニティーで出会ったり、知り合いの紹介によってカップルが成立していました。しかし、今は非正規雇用化が進んで、職場に昔ながらの一体感がなくなったり、都市化により、地域コミュニティーが崩壊したため、出会いのきっかけが少なくなりました。地域社会が崩壊して人間関係が希薄になると、昔ながらの世話焼きな“お見合いおばさん”も姿を消し、出会い系アプリのニーズが急上昇しました」

 婚活コンサルタントの澤口珠子さん(40才)は結婚後、新婚旅行を兼ねて全国47都道府県を巡り、各地の結婚支援の状況を見てきた。実際、東京・大阪など一部の首都圏は、お見合い文化が廃れ、出会い系が浸透していた。一方、都心ではあまり見られなくなった「お見合いおばさん」の文化が、未だに活発な地域も地方には残っていたという。

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