最大の肉食恐竜「スピノサウルス」 極上化石が日本上陸、生態の謎解明へ「とてつもなく重要」

貴重な頭骨、極めて良好な保存状態

 人気が高い割に実態は不明な点が多いスピノサウルス。その頭骨の化石が今年3月、成城学園(東京)に寄贈された。モロッコで発見されたもので、学園の卒業生で宗教学者の十津守宏氏が購入し寄贈した。

 お披露目式では学園の小学生たちが興味津々の様子で化石に見入り、十津氏に時間が足りなくなるほど質問を浴びせていた。この恐竜の人気の高さがうかがえた。

 スピノサウルスの頭骨は、日本では企画展などで一時的に海外から持ち込まれた例はあるが、所蔵は初めてとみられる。頭骨は学術的に重要で、世界でも10~20個ほどしか見つかっていない貴重な存在だが、この化石はその中でも状態が非常に良好という。

 大きさは約1・3メートル。全体の7割近くが実物の化石で、復元した部分は3割ほどだけ。しかも実物の部分は複数の個体の寄せ集めではなく、いずれも同じ個体の化石のため極めて貴重とされる。

 国立科学博物館が学術的な分析を実施した後、群馬県立自然史博物館に長期にわたり貸し出される予定だ。国立科学博物館の真鍋真センター長は「骨の破損や変形が少なく、状態が良い。脳や三半規管の形を調べれば生態の理解につながる」と期待を寄せる。

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