人口減に悩む大阪・河内長野、映画作りで地域活性化 楠木正成など歴史・文化アピール、聖地巡礼も念頭

 深刻な人口減少に直面している大阪府河内長野市で、定住・移住者を増やすことを目標にした、市民有志らによる映画制作が今春始まった。南北朝時代の武将、楠木正成ゆかりの観心寺・金堂など7件の国宝がある「文化と歴史のまち」をアピールし、「河内長野に住んでみたい」と感じてもらうのが狙いだという。監督は、河内長野市出身で映画「逆転裁判」の助監督を務めた瀧川元気さん(32)が担当。関係者は「映画を通して河内長野の魅力を全国に発信したい」と話している。

 制作するのは、市内の老舗旅館経営者や河内長野青年会議所のメンバーら約20人でつくる「奧河内ムービー・プロジェクト準備委員会」。4月に発足式が行われた。

 大阪府八尾市出身の三池崇史監督に師事した瀧川さんが脚本を制作中で、作品のタイトルは「I WAS BORN READY(仮称)」。今秋または来春に撮影を始めるといい、「夢に向かって突き進む若者と、その若者を応援する人や街を描くこと」がテーマになる。また、楠木正成の名前を映画の中で触れる考えもあるという。

 同市は、大阪市中心部から電車で約30分と利便性がよく、ベッドタウンとしても知られる。一方で、観心寺や、国宝の木造大日如来坐像などがある天野山金剛寺など歴史を重ねた古刹(こさつ)も多い。

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