女性も参加できる「新相撲」 八角氏を上回る日大・田中理事長の工夫と決断

 まず土俵だ。女性に貸してくれるところがなかったため、マット土俵(現在は男と同じ土の土俵)を使うことにし、難関のまわしもレオタードの上に締めるように工夫した。また、女性ということを考慮し、張り手やかちあげ、突っ張りも禁じ手にした。

 さらに、名称も「新相撲」とし、平成9年に大阪市で第1回全国新相撲選手権大会が開くところまでこぎつけたのだ。この新相撲連盟の初代理事長も、もちろん田中理事長だった。

 現在、この新相撲は女子相撲と名称を変え、全日本選手権大会は22回を数える。また、日本だけでなく、世界規模に広がり、世界女子相撲選手権大会も年々、盛んになってきている。

 残念ながら、相撲はいまだオリンピック種目にはなっていないが、田中理事長の試みはみごと当たったのだ。要は工夫と決断しだい。八角理事長も大いに参考にすべきだ。

 それにしても、どうして田中理事長はこんなふうにさまざまな役職にステップアップできるのか。ある関係者は次のように話している。

 「アマでも、なにかやろうとすれば金がかかる。ところが、役員のほとんどが学校の先生か、サラリーマンですから、金の集め方を知らない。その点、田中理事長は天才的に金集めがうまい。なにしろバックに116万人の日大OBが控えていますから。その上、巨体で押し出しがいいでしょう。だから、何かにつけて、ここは田中だ、となるんです」

 金は出世の妙薬だ。(特別取材班)

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