夏休みお薦め 群馬・碓氷峠鉄道文化むら 軽井沢-横川の岐路に思い

 五街道の1つ、中山道の難所だった群馬、長野県境の碓氷峠。麓のJR横川駅(群馬県安中市)のそばに、懐かしい鉄道車両を集めた「碓氷峠鉄道文化むら」がある。目玉はかつて軽井沢駅(軽井沢町)までの峠越えに活躍した電気機関車の運転体験だ。

 横川-軽井沢間の標高差は実に553メートル。11・2キロの鉄路は明治26年、難工事の末に開通し、新幹線の開業に伴い平成9年に廃線となった。100年を超える鉄路の歴史を伝えようと、11年、峠越えの前線基地だった旧横川運転区の跡地に開業したのが鉄道文化むらだ。

 2本のレール間に、もう1本かぎ状の歯が付いたレールを敷き、機関車側の歯車とかみ合わせて坂を上るアプト式の線路や、当時、走っていた機関車も間近で見学できる。アプト式は難所を克服するための画期的な技術だったが、時代とともにスピードアップが課題になった。

 そこで昭和38年に導入されたのが碓氷峠専用の強力な電気機関車「EF63」。開通時に1時間20分かかっていた峠越えを17分にまで短縮した。特急列車などを押して急勾配を上る姿から「峠のシェルパ」と呼ばれ、親しまれた。

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