iPSでパーキンソン治験、「ようやくスタート」と高橋教授

 「ようやくスタート地点に立った。われわれが積み上げてきたものがいよいよ試される」。iPS細胞によるパーキンソン病の治療へ向けて、新たな一歩が踏み出された。30日に会見した京都大iPS細胞研究所の高橋淳教授は、難病治療の実現へ意欲を見せるとともに、これまでの治験への道のりを振り返った。

 「いろんな成果の上に今日のわれわれがいる。これは先人たちの思いが詰まった治験だ」と述べた高橋教授は、「私はずっと研究を続けてきた。論文を書くのも重要だが、やはり脳外科医として臨床現場で患者を治してこそという思いがある」と表情を引き締めた。

 国内患者は推定16万人いるとされ、今回の治験に期待を寄せる人は多い。患者団体「全国パーキンソン病友の会」(東京)の長谷川更正代表理事(83)は「患者はもちろん、家族もわらにもすがる思いでいる。治験をきっかけに、完治するような治療方法が確立すれば」。大阪府吹田市の女性患者(62)は、「不安もあるが、それでも動きにくい体の症状が少しでも軽減されるのであれば、大変うれしい」と話した。

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