「将棋界は創作を超えた!」 人気ライトノベル作家が語る「かつてないブーム」

 空前の将棋ブームが到来している。八大棋戦のタイトルを8人の棋士で分け合う31年ぶりの“戦国時代”に突入したことに加え、藤井聡太七段(16)ら若手の台頭も著しい。「今の将棋界は創作を超えていると思います」。驚きをもって語るのは人気ライトノベル(ラノベ)「りゅうおうのおしごと!」(GA文庫)の作者、白鳥士郎さん(36)だ。

「ありえない」はずが…

 同作は16歳の竜王・八一(やいち)と、弟子の小学生、あいの2人を軸にストーリーが展開するラノベ。姉弟子らとのラブコメ要素と棋士が全力で対局に臨む“熱い”描写とのギャップが人気を集め、今年1~3月にはアニメ版も放送された。

 16歳の若手が、日本将棋連盟が最高位とする「竜王」を勝ち取る-。平成27年の同作開始時には、「ありえない」設定のはずだった。だが、現実に目を向ければ、同じ16歳の藤井七段の快進撃が続く。前代未聞の公式戦29連勝、四段から七段への異例のスピード昇段、師匠・杉本昌隆七段(49)への“恩返し”(公式戦で弟子が師匠に勝利すること)…。まさに「ドラマ」の連続だ。

 また、主人公の白熱した対局を表現するため白鳥さんは、「戦後最長手数の402手」による対局を書いた。実在の棋士には「絶対に超えられない設定」であるはずだった。が、今年2月、これを上回る「420手」の対局が実際に行われた(中尾敏之五段と牧野光則五段の対局)。

 「またしても現実に超えられましたが…今はただ人間同士の勝負のすさまじさに圧倒されています…」

 この対局について、白鳥さんは当時、ツイッターでこうつぶやいていた。

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