猫にやさしい商店街に 「野良減らす」不妊去勢手術活動

 大阪・キタの商店街で、飲食店主らが野良猫を捕獲し、不妊去勢手術を受けさせてから元の場所に戻す活動を進めている。糞尿被害など苦情の多い野良猫の増加を抑え、人間との共存を図るのが狙いだ。店主らは「『世界一猫にやさしい商店街』にしたい」と意気込んでいる。(北野裕子)

 活動しているのは、大阪市北区の露天(つゆのてん)神社(お初天神)周辺の曽根崎お初天神通り商店街や地元自治会でつくる「キタ歓楽街環境浄化推進協議会」。商店街ではここ数年、通行人らによる餌付けなどで野良猫が急増。糞尿被害や発情期の鳴き声、さまよう子猫といったトラブルに悩まされるようになり、平成28年から始めた。

 リーダーで飲食店を営む山本光恵さん(56)らは月に数回、夜行性の猫を捕獲するために商店街一帯を夜通しかけて捜し回る。

 捕まえた猫は動物病院で不妊去勢手術を受けさせる。その数は、活動開始以来約270匹にのぼる。手術が済んだ猫は、耳先を桜の花びらのようにカットすることから「さくらねこ」と呼び、見守ってきた。

 活動に力を入れるのは、殺処分される猫の大半が子猫という現実にある。環境省によると、平成28年度の全国の猫の殺処分数は5万3502匹。このうち、自力で生きることができずに地域の動物保護センターなどに持ち込まれる子猫は3万2083匹と約6割を占める。大阪市でも平成28年度に殺処分された猫1208匹のうち、1025匹が子猫だった。

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