歩きたばこ全面禁止 尼崎市が条例施行…罰則なし

 兵庫県尼崎市は今月、歩きたばこの禁止など受動喫煙の対策強化を盛り込んだ市たばこ対策推進条例を施行した。市内全域の公道上での歩行中や自転車運転中の喫煙を禁止し、新たにJR尼崎駅周辺を喫煙禁止区域にした。ただ、違反者への罰則はなく、条例が市民に浸透するのかは不透明だ。

 条例は、歩きたばこによる副流煙被害ややけど防止などを目的に6月に制定。歩行中や自転車・バイクを運転中の喫煙を市内全域の公道上で禁止した。また、JR尼崎駅周辺を喫煙禁止区域に指定。今後は市内の残る12駅周辺も喫煙スペースを設置して禁止区域に変更する予定。

 県はすでに受動喫煙防止条例を定めているが、公共施設や飲食店など屋内での規制が主。そのため、市は屋外での課題解決に向けて平成27年、プロジェクトチームを設置し、条例の内容を検討してきた。

 伊丹市や西宮市などの阪神間の自治体では、違反者に過料の罰則を科しているが、尼崎市は罰則を設けなかった。ただ、市民が違反者に対して「喫煙の禁止」を求めることができると定め、市民同士で注意するよう期待している。

 市の担当者は「効果がなければ、罰則の導入も検討する」としつつ、「過料などの罰則を設けても見回りの人件費がかさみ、実際に徴収している自治体は一部にとどまる。市民から意見を募りながら、状況に応じて条例を変更していく」と話している。

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