患者の変化に気づく 「かかりつけ医」は早期発見の“窓口”

 【100歳時代プロジェクト】日本臨床内科医会・望月紘一副会長に聞く

 高齢化社会の到来で、加齢に伴う諸症状や認知症の早期発見の“窓口”となり得る「かかりつけ医」の重要性が改めて注目されている。全国の内科医で作る日本臨床内科医会(医会)は、かかりつけ医が多く所属する団体として、地域の人々の健康寿命延伸に取り組む。産経新聞社の100歳時代プロジェクトヘルスケア委員会の委員に就任した日本臨床内科医会の望月紘一副会長に、100歳時代における医会の取り組みなどを聞いた。(道丸摩耶)

 ■症状や家庭状況に応じ

 --医会は高齢化社会にどのように取り組んでいるのか

 「日本臨床内科医会には全国1万5千人の会員がいて多くは開業医です。これまでも高齢者向けの取り組みを行ってきました。例えば、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐れがある高血圧。一般的には収縮期血圧(最大血圧)を140未満、拡張期血圧(最小血圧)を90未満にすることが求められますが、何歳になっても同じでいいのか。会員に協力してもらい調査を行いました。高齢者の糖尿病の研究や、中高年の女性の過活動膀胱(ぼうこう)、骨粗鬆(こつそしょう)症などの早期発見にも積極的に関わっています」

 --100歳時代の到来で、患者に変化はあるか

 「クリニックを開業して35年以上になりますが、圧倒的に高齢の患者が増えました。60代だった夫婦が70代、80代でがんや認知症になり、90歳に届かず亡くなる例も多いです。生活習慣病で長年通っている患者に認知症の症状が出ることもあります。医師の説明がなかなか理解できない、前回言ったことを忘れてしまうなど、診療の中では認知症のテストも行っています」

 「ただ、認知症の症状にはいろいろな表れ方があり、ひとりひとり違います。医師はそれぞれの症状や家庭の状況に応じて、家庭でみるのが良いのか施設が良いのか、そうしたことも含めて対応しないといけないと思います」

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