新幹線E2系、深夜の国道ひた走る

 8日深夜から9日未明にかけ福島県内の国道49号上を新幹線が走行、鉄道ファンら周辺住民が駆けつけるなど、ときならぬ騒動となった。

 走行したのは、10月まで現役だったE2系の先頭車両だ。平成11年から上越新幹線や東北新幹線として運行され、引退を機に茨城県筑西市の観光施設「ザ・ヒロサワ・シティ」で再用されることに。7日深夜に新潟市の新幹線車両センターを出発し8日未明、福島県に入り、湯川村の「道の駅あいづ」で停車し、同日深夜に再び動き出し、同県泉崎村のトラックステーションへと向かった。

 移動は鉄道車両の陸上輸送を手がける運送会社「アチハ」(大阪市)が行い、巨大な荷車のようなポールトレーラーに乗せられたE2系は、別のトレーラーに引かれて走行した。前後に先導車や後続を警戒する車両など数台が囲む、ものものしい雰囲気の中、停車や徐行を繰り返しながら、時速20~30キロで移動した。

 湯川村で停車中の新幹線を見つめていた地元の女性は「まさか、こんなところに新幹線が来るなんて。一緒に来た子供より私の方が興奮しています」。沿道では、“道路を走る新幹線”を撮ろうと、愛好家らが車列を追い、カメラを構えるなどしていた。

 E2系の到着を待つザ・ヒロサワ・シティは、これまでも引退したD-51や寝台車「北斗星」などを展示しており、E2系も無料公開される予定だ。大久保勉施設長は「待ちに待った新幹線だ。すべてがそろった感じで、保存するだけでなくイベントなどでも活用したい」と話した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ