着地の位置精度向上へ はやぶさ2、岩石対策で

 探査機「はやぶさ2」が来月にも挑む小惑星「リュウグウ」の物質採取について宇宙航空研究開発機構(JAXA)のチームは6日、地表に岩石が多いため安全に着地できる見通しが立っておらず、機体の位置精度の向上策を検討していることを明らかにした。

 チームは物質を採取するための着地点を赤道上の1地域に決めたが、正確な場所は絞り込めていない。着地は機体が損傷しないように、岩石の高さが70センチ以下の場所で行う必要があるが、上空からの観測では岩石の正確な高さが分かりにくいためだ。

 着地予定の地域には、明らかに平らな場所が複数あるが、広さはいずれも推定で直径数メートルと狭い。着地時の機体の位置精度は約15メートルのため、現状では安全に着地できない状況にある。

 このためチームは、周囲にある岩石の高さを見極めるとともに、制御手順の工夫などで機体の位置精度を高めることができないか検討している。

 チームは物質採取のシミュレーションを繰り返し行って準備してきたが、十分な広さの平地があることを前提にしていた。津田雄一プロジェクトマネージャは「リュウグウの姿は全く想定外だが、何とかやり遂げたい」と話している。

 物質採取は3回行う計画で、10月下旬の予定だった初回は来月下旬以降に延期した。機体は現在、地球から見て太陽の反対側にあり通信が困難なため、本格運用の再開は月末になる。

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