赤ちゃんは彩浜 パンダは和歌山! 県も猛アピール

 ジャイアントパンダの赤ちゃんが「彩浜(サイヒン)」と命名された和歌山・白浜のアドベンチャーワールド(AW)では現在、彩浜を含めて国内最多の6頭のパンダが飼育されている。それでも全国的な注目は東京・上野動物園の「香香(シャンシャン)」に集まりがちで、和歌山県知事も定例会見でちょっぴり不満を口にするほどだ。県は彩浜の誕生を機に「パンダは和歌山にもいます」と白浜パンダを猛アピールし、観光客の誘致に乗り出している。(小笠原僚也)

 国内でパンダを飼育しているのは、AWのほかに、上野に3頭、神戸市立王子動物園(神戸市)に1頭。全10頭のうち実に6頭までがAWで暮らしていることになる。だが、上野で昨年6月に香香が誕生し、同園で29年ぶりに赤ちゃんパンダが一般公開されると、全国的なパンダの話題が香香一色に染まった。

 そんな状況に、仁坂吉伸県知事は昨年12月の定例会見の場で「香香しか世の中にいないくらいの浮かれようだ」と不満を漏らしたことも。それでも白浜の赤ちゃんパンダの成長ぶりが報道されて認知度が徐々に高まった今年11月末には「和歌山にもパンダがいる、ということをだんだん認識してもらえているんじゃないか」と一転満足げに語った。

 県は「上野一強」に対抗するため、白浜パンダのPR作戦を展開。彩浜が8月に生まれると、本場・中国を除いて世界一の繁殖力を誇るAWのパンダ一家「浜家(はまけ)」を紹介する「パンダ新聞」を2万部作製し、各地に配布した。首都圏を含む各地の観光展に出展した際も「整理券がなくてもゆっくりとパンダが見られる」と来場者に猛アピールしてきた。

 県の取り組みも功を奏したのか、AWは9月、世界最大級の旅行サイト「トリップアドバイザー」の「日本の動物園ランキング2018」で1位を獲得。パンダを見やすいことなどが評価された結果という。

 パンダをめぐっては、日本政府と中国が10月、日本側への新たな貸し出しに向けた協議推進で合意しており、貸与が実現すれば観光客の誘致競争は過熱する。和歌山県の担当者は「6頭のパンダがゆっくりと見られるのは日本でも和歌山だけ。ぜひ足を運んでほしい」と話している。

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