世界を無料Wi-Fiでつなぐ ファーウェイよりも注意…

 リンクシュアの幹部は前述のABCに「世界中の多くの場所では未だにネットとアクセスできない。地球には海洋や砂漠といった様々な地形がある。そういう場所ではインターネットのインフラが構築できないので、こうした人工衛星(を使ったシステム)を開発するというアイデアが生まれた」と説明しました。

 同じような計画を進めているIT企業は他にもあります。

 例えば、米グーグルは2013年から、成層圏にたくさんの気球を飛ばし、そこから“ネット未開の地”に電波を飛ばし、ネット接続を可能にする「プロジェクト・ルーン」という計画を進めているといわれています。

 また、米の宇宙開発企業、スペースXは今年2月、人工衛星を打ち上げ、世界中で高速インターネット通信を可能にする「スターリンク・プロジェクト」をスタートさせました。米フェイスブックも同じような計画を進めており、いずれもが2020年代の半ばをメドに、システムの運用に入る考えだそうです。

 しかし「無料」で世界をネットでつなぐと銘打っているのはリンクシェアだけです。これは大変なことだと思います。実際、中国の宇宙開発技術の専門家は中国の国営放送である中国中央電視台(CCTV)は「この計画はリスクが大きく、巨額の投資が必要になる」と実現に疑問を投げかけたといわれています。

 しかし、それより大きな問題は、中国政府や情報当局との密接な関係が指摘されてきたファーウェイが引き起こしたような事態が想定されることです。

 なぜなら、リンクシュアのこの計画でで、人工衛星の打ち上げを担当するスタッフの中に、中国の宇宙開発を担う国営企業、中国航天科技集団(CASC)のメンバーが含まれているようなのです。要は当局がバックに付いていると考えられるのです。

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