太陽系外から来た天体は「宇宙人の探査機」 新説に議論白熱

【びっくりサイエンス】

 太陽系の外から来たことが人類史上初めて確認された天体が、実は宇宙人が送り込んだ探査機かもしれないとの説を、米国の科学者らが論文で提唱した。もし本当なら有史以来最大のニュースだろう。その可能性をめぐり議論が白熱している。

■米ハーバード大「魅惑的なシナリオ」と発表

 この論文は米ハーバード大の研究者2人が昨年11月に発表した。太陽系外から飛来したと確認された小天体「オウムアムア」が太陽に接近後、謎の加速をした原因について考察したものだ。太陽光の圧力を受けて加速した可能性を説明したのに続き、「より魅惑的なシナリオとしては、オウムアムアが宇宙人文明によって意図して地球付近に送られた、完全に操縦可能な探査機かもしれない」と驚きの見解を示した。

 名門の同大で天文学科長を務める有力な研究者が著者の1人だったことや、権威ある学術誌に掲載されたこともあり、一気に注目を集めた。

 ネット上では「本当なら人類史上最大の発見」「太陽系の外には、こんなのがたくさん行き交っているのでは」などの肯定的な反応から、「この天体から微弱な電波すら確認できていないので、宇宙人のものということはまずない」「仮に自然の天体だとしても、この説は宇宙人に対する関心を維持するのに効果的だ」といった冷めた意見まで、一般人や科学者の間で議論百出の状況が続いている。

■細長い形状、謎の加速

 オウムアムアは2017年10月、米ハワイ大などのチームが望遠鏡で発見。太陽系の天体では考えられない猛スピードで移動していることから、軌道などを詳しく調べたところ、太陽系の外から旅してきた「恒星間天体」と結論づけられた。

 この発見を科学者らは「太陽系以外の星を理解する手がかりになる」と大歓迎した。オウムアムアの命名はハワイの言葉の「最初の偵察者」に由来する。

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