威圧的な保護者にどう対応 弁護士活用求める声 千葉・小4女児死亡事件

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡し、傷害容疑で両親が逮捕された事件。市教育委員会が父親に迫られた末、心愛さんが虐待を訴えた学校アンケートのコピーを手渡したほか、児童相談所も心愛さんが暴力を否定する署名入り文書を示されて自宅に戻すなど、不手際の連鎖が際立つ。虐待から幼い命をどう守るのか。教育や行政が威圧的な保護者への対応に苦慮する中、「スクールロイヤー」など弁護士を活用する仕組みが注目されている。

市教委「父親に恐怖」

 「虐待として捉える必要があったと思う」。今月5日、記者会見した柏児童相談所の二瓶一嗣(にへい・ひとし)所長は「今となっては対応が足りなかった」と不備を認めた。

 心愛さんは平成29年11月、学校アンケートに父、勇一郎容疑者(41)の暴力を記し、担任の聞き取りに「拳で10回殴られた」などと答えたため、柏児相が一時保護した。

 30年1月12日、市教委や学校との話し合いで、勇一郎容疑者は心愛さんのアンケート回答の公開を要求。「威圧的な態度に恐怖を感じた」という市教委は3日後にコピーを手渡した。

 さらに勇一郎容疑者は2月26日、心愛さんが暮らす親族宅を訪問した児相職員に「お父さんに叩かれたというのは嘘です」と書かれた心愛さんの署名入りの文書を示し、「家に連れて帰る」と強く迫った。

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