室町時代からの伝統に幕 和歌山・有田川の御田行事

 和歌山県有田川町久野原の岩倉神社で11日、五穀豊穣を祈る伝統舞踊「久野原の御田」(県無形民俗文化財)が行われた。地元保存会によると、室町時代から約500年続く行事とされるが、過疎や高齢化による後継者不足で今回が最後の上演となり、参加者は名残を惜しんだ。

 太鼓の音や歌い手が歌う短歌に合わせ、田をおこす場面から稲刈りまでを主役のしゅうと役と婿役に加え、早乙女役の5~7歳の子供5人が演じた。次回は早乙女役の子供がそろわないなどの問題があり、幕引きを決めたという。

 40年以上、若手を育成してきた保存会顧問の保田英夫さん(80)は「地域のみんなが顔を合わせる大切な時間であり場所だったので、残念だ。携わった子供たちが御田を忘れず、いつか復活させてくれたらと願うばかりです」と寂しそうに話した。

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