兵庫のイノシシ被害が全国最多、餌やりの罪

 兵庫県内でイノシシが餌を求めて住宅街に現れ、ごみを荒らしたり人を襲ったりする被害が深刻化している。同県の人身被害の件数は環境省による全国調査が始まった平成28年以降2年連続で全国最多。その大半が住宅地に隣接する神戸市の六甲山周辺で発生している。市は「餌付け」を禁止する全国初の条例を施行するなど対策を講じるが、被害は一向になくならない。本来は臆病というイノシシが、なぜ兵庫では市街地に現れ人を襲うのか。(坂田弘幸)

 ■背後からバッグを

 「あれはもしかして」。神戸市東灘区に住む70代の女性は昨年10月、帰宅中に道路を横断するイノシシ3頭を見掛けた。慣れた足取りで市街地を歩き、ごみを物色していたという。

 女性は自宅近くでこれまでに何度もイノシシを見かけている。「食料品が入ったスーパーのビニール袋が狙われやすいと聞くので、手に持っていた袋をとっさに隠した。怖いのでその日は別の道から帰った」と振り返る。

 同区内で働く男性(57)もイノシシに遭遇した一人。午後10時ごろ、徒歩で帰宅中に肩にかけていたショルダーバッグを背後から引っ張られた。振り向いたが誰もいないので、しばらく歩くと再び引っ張られた。

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