調理が楽なレトルトにシフト キユーピーのミートソース缶終了

 昭和34年、国内で初めて発売されたキユーピー(本社・東京)のミートソース缶。昨年7月の西日本豪雨で缶の製造を委託するメーカーが被害を受けたため、缶詰ソース5品目の販売を休止していたが、1月に販売を終了すると発表し、話題を集めた。これでキユーピーの家庭向け缶詰はゼロに。背景には、より調理が楽な商品へのニーズの変化があるという。(加納裕子)

 ■より簡単…あえるタイプ

 国内で初めてミートソースを製造・販売し、昭和34年から60年間作り続けてきたキユーピー。広報担当者は「洋食化が急速に進む日本で、いち早く家庭の食卓にミートソースをお届けした。パスタの食経験が少なかった頃には、ご飯やうどんにかけて食べるメニューも提案した」と振り返る。

 以後、洋食文化の浸透とともに生産量を増やしてきたが、近年では共働き世帯や単身世帯が増加。パスタソースでは、缶詰から袋状のレトルトパウチ、さらにゆでたパスタにあえるだけの「あえるタイプ」と、より調理が簡単で便利な商品へとニーズが変化してきた。同社によると、「あえるタイプ」が現在では市場の約3割を占めるなどシェアを伸ばしているという。

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