巨大な堀持つ居館跡出土 有力武将の陣か 京都

 京都府亀岡市の犬飼遺跡から、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて設けられたとみられる幅約8メートルの巨大な堀を持つ居館跡が出土したと、府埋蔵文化財調査研究センターが12日、発表した。堀は防御用とみられ、有力武将が設けた陣だった可能性があるという。

 国の整備事業に伴い調査したところ、東西約60メートル、南北約30メートルの範囲で逆L字の堀跡が東西に2つ並んだ形で出土。区画内からはそれぞれ大小の建物跡が1棟ずつ出土した。

 堀は最大幅約8メートル、深さ約2メートルのV字形で、この時代では最大級の規模。水が1メートルほどの深さで張られていた跡もあり、同センターは出土した土器などから「13世紀末から14世紀前半にかけて防御用に設けられた可能性が高い」とみている。

 この時期は鎌倉幕府の力が弱まる一方、楠木正成ら地方の武士が力をつけ始めた時代。近くには足利尊氏が幕府を討つために挙兵した篠村八幡宮があるなど、足利氏ゆかりの地としても知られる。

 中井均・滋賀県立大教授(日本考古学)は「時代背景から、当時の有力な武将が一時的に設けた陣の可能性はある。遺構が足利方か南朝方、鎌倉幕府なのかは今後の検証が必要」と話している。現地説明会は16日午前10時半から。

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