伊の古文書、盗難品と判明 国立西洋美術館が返還

 国立西洋美術館(東京・上野)が所蔵していた15世紀イタリアの古文書が盗難品と判明し、元々の所蔵先があるイタリア側に同美術館が返還していたことが、12日までに分かった。

 同美術館は「古文書は展示されていない。所蔵品が盗難品と判明したのは初めて」としている。古文書は祈りの言葉が書かれた「聖務日課書」から切り取られたもので、装飾的な文字が並び、その周囲には色鮮やかな植物が描かれている。トリノ大司教区古文書館が保管していたが、1990年にボランティアを装った夫婦によって盗まれた32枚のうちの1枚だという。

 93年にロンドンのオークションに出品されるなどした後、日本人収集家が購入し、2016年に同美術館に寄贈された。

 学術調査の委託を受けた研究者が盗難品であることに気付いたという。

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