世界遺産委、古墳群「希有な物証」 1600年の歴史性を称賛

 「1600年にもわたり守られ、保存管理された素晴らしい遺産」-。アゼルバイジャンで開催されているユネスコの世界遺産委員会で、6日に「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)が審議された際、各国の委員からは歴史性などを高く評価する声が相次いだ。

 文化庁によると、世界遺産委の委員21カ国中、同古墳群の審査ではオーストラリアやクウェートなど6カ国が発言。「古墳の規模の大小と多様な形により古代の社会政治的な構造が示された世界的にも希有(けう)な物証」(ジンバブエなど)、「1600年にもわたり守られ、現在では市街地にありながらも、高いレベルの法的保護のもとに保存管理された素晴らしい物証」(チュニジアなど)-と、いずれも同遺産の社会的価値を評価する内容だった。

 地域住民の活動を称賛する意見もあり、スペインなどからは「開発圧力に対する住民運動によって保護された古墳が構成資産に含まれているなど、地域社会にも根ざした資産」といった意見も上がった。

 世界文化遺産への登録に反対する意見や修正を求める意見はなく、文化庁の担当者は「関係機関の努力もあり、古墳群の普遍的価値が世界に認められた」としている。

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