不登校経験の著書寄贈 学校へ行かない選択肢も

 自身の不登校経験をもとに「学校へ行かない選択肢もある」と訴えた著書を、出身の和歌山県内の全小中高校へ寄贈した大学生起業家がいる。和歌山大観光学部4年、小幡和輝さん(24)。400を超える県内全小中高に著書「学校は行かなくてもいい」(152ページ、1296円)を1冊ずつ寄贈した。書籍代約60万円は全額自己負担。全冊手書きでサインし、出版社の社員と手分けして発送した。

 同書には、小幡さんが小学2年から中学3年まで不登校を経験した話や、不登校を脱して、地域活性化を目指す起業家になった経緯が漫画や読みやすい文章で書かれている。経験に基づく「正しい不登校のやり方」も紹介した。

 小幡さんは「学校に無理をして通う子にこの本が届いてほしい」としている。

 5月の大型連休明けに郵送しており、まず教職員が手に取っている学校が多いようだという。

 和歌山市のある公立中では、職員室に本を置いた。女性教員(49)は「悩んでいる生徒がいたら、この本を薦めたい」と語る。県立紀北工業高(橋本市)の図書館は、生徒向けに会員制交流サイト(SNS)で本を紹介。女性司書(54)は「生徒に身近なSNSから広まれば」と期待を寄せる。

 小幡さんは「生徒の気持ちが分からず対応に苦しむ教員にも読んでほしい。今後は全国の学校に寄贈したい」と語る。

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