「D-SHADE」元ドラマーが「ペルテス病」患者支援に団体設立

 「ENDLESS LOVE」(平成10年)などのヒット曲で知られる人気ビジュアル系ロックバンド「D-SHADE」の元ドラマー・YUJIこと秋好佑治さん(42)が、股関節の病気「ペルテス病」に苦しむ子供の患者や家族らを支援するための非営利団体「super view」(東京)を立ち上げた。幼少時にこの病気を発症した経験を持つ秋好さんは「チャリティーライブなどを通じて、病気の存在を知ってほしい」と話している。

 原爆投下から74年となった8月6日、平和への願いを込めたファッションショー「Pray for Peace Collection 2019」が広島市中区のJMSアステールプラザ大ホールで開かれた。このステージで秋好さんはオープニングアクトとしてドラムパフォーマンスを披露し、ペルテス病への理解を訴えた。

 ペルテス病は、大腿骨(だいたいこつ)周辺の血行が悪くなり骨頭が壊死(えし)していく病気。2~10歳の男児に多く、原因は解明されていない。身体障害者手帳の交付が受けにくく、正確な患者数は分からないという。

 秋好さんは5歳のときに発症した。左膝の痛みから足をひきずって歩く姿に家族が心配し、広島県尾道市の病院を受診して病名を告知された。

 以来、特殊な装具を左脚に装着する生活が続いた。友人からからかわれたこともあり、「装具を着けて外出するのが苦痛でしかなかった」と振り返る。約2年間に及ぶ治療で治ったものの、現在でも足に痛みが走るときがあり、歩行障害になる不安と闘っている。

 こうした経験から、ペルテス病に苦しむ子供たちや家族らに何かできることはないかと考えるようになり、今年4月に非営利団体を設立した。

 「少しでも格好いい装具をプレゼントしたら前向きな気持ちになれるのでは」

 「行政からの補助だけではない支援を行うことで、子供たちや家族の気持ちが少しでも軽くなれば」

 そのときに思い浮かんだのは、音楽を通してペルテス病の存在を知ってもらうことだった。

 秋好さんは中学生のときにドラムを始め、21歳のときにD-SHADEのドラマーとしてメジャーデビューを果たした。平成12年に解散したが、現在は音楽芸能プロダクション「adding japan」の会長を務めているほか、歌手やアイドルのプロデュースを手がけるなど音楽活動を続けている。

 今年5月に横浜市で、6月には東京都内でチャリティーライブを開催し、ペルテス病への理解を訴えて、支援の輪を広げていく活動を続けている。秋好さんは「ペルテス病は子供たちもつらいが、家族もつらい思いをする。将来的には難病に苦しむ子供たちにも支援の輪を広げたい。まずは地元・広島でもチャリティーライブを開きたい」と意気込んでいる。

 問い合わせはsuper viewのホームページ(https://www.adding.tokyo/superview)。

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