苦手な人も読書楽しんで 滋賀県立図書館が電子図書

 目が不自由だったり、発達障害や学習障害で読み書きが苦手だったりして、紙の本では読書が困難な人に向けた電子図書「マルチメディアデイジー図書」が今年度から、滋賀県立図書館(大津市)に導入され、利用者が増えている。同館で8月下旬に開かれた「夏休み子どもの本まつり」ではマルチメディアデイジー図書のコーナーが設けられ、訪れた人たちがタブレット端末を使った読書を体験した。

 マルチメディアデイジー図書は、文字を読むことが困難な人でもスムーズに読書ができるようパソコンやタブレット端末の画面上に文章や挿絵が表示され、文章が音読されるほか、文字の大きさや色、読み上げのスピードなども自由に調節できるようになっている。

 同館ではマルチメディアデイジー図書で絵本や日本文学、海外作品など約160冊の読書を楽しむことができ、貸し出しも行っている。担当者によると、4月の導入以降、利用者は徐々に増えており、「広く認知され、障害のある人たちも無理なく読書を楽しんでもらえれば。気軽に利用してほしい」と話している。

 「夏休み子どもの本まつり」では、マルチメディアデイジー図書を知ってもらおうと、親子連れらでにぎわう本棚の近くの一角にコーナーを設置。訪れた人たちは興味深そうにタブレットをのぞき込んでいた。

 大津市の主婦(34)は「こういうものがあるとは知らなかった。まだ文字の読めない小さい子供の学習にもよさそう」と話していた。

 マルチメディアデイジー図書は同館参考資料室で視聴ができる。問い合わせは県立図書館(077・548・9691)。

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