「和歌山の日本百選」知って 元校長が自費出版

 和歌山県橋本市在住の元校長、鷺之上(さぎのうえ)雅永さん(69)が「写真と俳句で綴(つづ)る和歌山の日本百選」(NHK学園)を自費出版した。景観や滝、鉄道など65カ所を紹介し、趣味の俳句や写真などで感動を表現。「生まれ住んでいる和歌山県に、すごく愛着がある。本を通じて気になった場所を訪ねてもらえるとうれしい」と話している。

 地元出身の鷺之上さんは和歌山大学を卒業後、大阪府立高校教諭として生物を担当。最後は府立長野北高校(河内長野市)の校長を務め、退職した。

 「学校運営で忙しかったので、やっと時間に縛られない日々を手に入れることができた」と振り返る。

 県内について知りたくて調べていくうち、さまざまな「日本の百選」が多く存在していることを知り、各地を巡ろうと考えた。

 「巡る」だけではなく、現地を訪れたときの感動を“形”に残そうと、退職後に始めた俳句や写真で表現することに。約3年かけてカメラやノートなどを持って訪ね、撮影しては句を考え、今回の本をまとめた。

 「地域の人に声をかけ、話を聞くことも楽しかった」とうれしそうに語る。

 「桑ノ木の滝」(新宮市)を訪れた際は《忽然(こつぜん)と現はる秋の隠れ滝》と一句。「不動山の巨石」(橋本市)では、穴からの不思議な音を聞いて《眠る山巨石穴より川の音が》と詠んだ。かつらぎ町の串柿の様子や、和歌山市のサクラの名所「和歌山城」、御坊市内を走る「紀州鉄道」なども紹介している。

 「和歌山県は自然が美しく、ワクワクする場所もあって、人々の活動もたくましい。歴史を感じさせてくれる社寺がたくさんあることも再認識した」と鷺之上さん。「まだ訪れていない新しい百選もあるし、大阪府や奈良県の百選もまわってみたい」とさらなる意欲をみせる。

 部数に限りはあるが、希望者には無料で進呈している。

 問い合わせは鷺之上さん(0736・36・4434)。

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