浜口梧陵、来年生誕200年で「未来会議」発足

 江戸時代の安政南海地震(1854年)の際、津波到来を察知して稲わらを燃やし村人を高台に避難させた「稲むらの火」で知られる和歌山県広川町出身の実業家、浜口梧陵(ごりょう)(1820~85年)が来年、生誕200年を迎えることを記念し、町は17日、「浜口梧陵生誕200年未来会議」を発足させた。来年6月に梧陵をテーマにしたシンポジムなどを開催する予定で、会議ではシンポの内容や梧陵の功績を次世代に伝える新事業などを検討する。

 会議のメンバーは、有識者や地元の教育関係者らで構成。会長は西岡利記町長で、ヤマサ醤油(千葉)の浜口道雄会長が顧問、委員には和歌山大観光学部の永瀬節治准教授や「稲むらの火の館」の崎山光一館長らが就任した。

 この日は会議の発足イベントが庁舎であり、西岡町長が「来年は町が年中行事として梧陵をアピールしたい」と述べた。

 梧陵の業績に詳しく、会議の委員も務める四天王寺大の曽野洋教授(人文社会学)が「今こそ再発見、浜口梧陵」をテーマに講演。「人に対する思いやりの心と、若い人の意見に耳を傾ける謙虚さが梧陵の人間性の魅力」と話し、「生誕200年に合わせて業績を文献としてまとめ、発信していく『浜口梧陵学』を各界の協力で進めていきたい」と提案した。

 町は来年6月14日、町民体育館で梧陵の偉業を顕彰するシンポジウムを開催。梧陵の誕生日に合わせ、翌15日には町内で生誕式典を開く。

 町は会議で寄せられた委員らの提案をもとに梧陵の魅力を再発見し、国内外に情報発信する新事業を施策として反映させる方針。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ